GM:さて、前回のおさらい!ゴブリンを退治し依頼人からさんざ金をふんだくりつつ、
皆さんはオランに帰ろうとしていました!
クロイツ:ふんだくったっとか言わない!!(笑)
SWリプレイヤマーリンズシリーズ vol.2
GM:みんなはアルク(前回のシナリオの町:詳しくはリプレイ第一話参照)で適当に買い物など
済ませて、オランに帰って残りの報酬をいただこうとしていたところであった。
カクオウ:あ、まだ着いてないんだ。
GM:はい。そういうことです。そんで、来る途中に通過した宿場町があったのを覚えてますか?
キルラ:うん。
GM:あの辺まで来たところで、「さあ明日はいよいよオランだな〜」なんて話をしていたわけ
なのですが・・・あいにくの大雨に見舞われてしまいます。
キルラ:遠足は延期だ〜。
カクオウ:馬車でも移動できないほどの大雨なんですか?
GM:道が現在と違って舗装されてませんからね。強行軍出来ないわけではないですが。
多少無理してでも帰りたいですか?
アティオ:……嫌だな。しばらく待っていればいいんじゃないか?
キルラ:オレは水は嫌いだ。
ヤマーリン:水もしたたるイイ男♪
GM:……約一名を除いてみんな嫌がってる様ですな。
カクオウ:しばらく滞在していられる食料や水はあるんですか?
GM:ええ、ここは宿泊地なんでそこら辺は心配いりません。それに旅費は前回の依頼人が
必要経費で出してくれてますんで。
キルラ:じゃあ一ヶ月くらいゆっくりしていくかあ♪
GM:そんな感じで数日経ったところです。ようやく雨がやみ、久々のお日様をおがむことが
出来ましたー。今日は快晴です。
クロイツ:朝のお祈り♪(“ラック”のこと)
キルラ:じゃ、早速行くか!
GM:と、思ったところで…イベントがあります。みんながオランに帰ろうと旅支度などを整えている
時…お昼過ぎってとこですか。一人の女性が駆け込んできます。
ヤマーリン:何!?(※「女性」という言葉に過剰反応)
GM:宿場町とはいえ、もちろん一般人も住んでいます。その一人なのでしょう。
ヤマーリン:オレのファンの町娘さんだな!(勝手に納得)
GM:町娘というか…外見20代半ばから後半くらいでしょうか。割ときれいな女の人です。
ヤマーリン:うんストライクゾーン!!スリーサイズは?
GM:どうだろう…(聞くなよ)
キルラ:「」スリーサイズが分かるぞー!(笑)
ヤマーリン:「よーく見えるぜ〜★」
GM:(ダメだいちいちツッコミきれない!)えー…半狂乱の女性が駆け込んできました。
「助けて下さい!!」
クロイツ:半狂乱なの!?
アティオ:落ち着け落ち着け!
キルラ:当身をくらわすか…(真剣)
クロイツ:はいはいはーい!まずは“サニティ”をかけてあげましょう。
GM:サニティは効果範囲が“接触”ですね。触って下さい。
ヤマーリン:え!?オレその魔法欲しいっ!!
クロイツ:だったらプリーストにでもなるんだなっ!!
アティオ:……いいから早く話を聞いたらどうだ、お前たち……
キルラ:っていうか、女が一人飛び込んできたくらいでみんな、騒ぎすぎ!
GM:そうだお前らが落ち着け(笑)
クロイツ:(コロコロ…)かかった。
GM:では、女性は急に落ち着きを取り戻します。
キルラ:じゃ、“ファナティシズム”かけようかな。
GM:何でファナティシズムを奥さんにかけるんだよ!!?
キルラ:興奮しねえかなーと思って。
ヤマーリン:え、そんな魔法があるの!!?使いたいっ!!
GM:(もう嫌だこいつら…)「私、ここに冒険者の方が泊まっていると聞いて、
いてもたってもいられなくて……私の娘がいなくなってしまったんです!」
一同:娘?
ヤマーリン:娘さんはおいくつですか?
GM:「今年で5歳になりました。」
ヤマーリン:十年後が楽しみだ…(悦)
クロイツ:……どっかで聞いたような科白だな。
カクオウ:今ここに冒険者は我々以外にはいないんですか。
GM:ええ。長雨で来客が減ってましたので。
ヤマーリン:よし、善は急げだ!行くぞ!
アティオ:待てって、まだ何も聞いてないじゃないか!
カクオウ:「消防とかそういう機関には届け出たんですか?」
GM:もちろん出ていますが見つかっていないようです。しょせんは素人の組織ですから。
クロイツ:町の自警団とかそんな感じか〜。
キルラ:「少年探偵団に頼んだんですけど、見つからないんです!」
GM:別に少年じゃありません!
キルラ:(急にキリッとして)娘がいなくなったのはいつ頃?
GM:「ええ、しばらく雨が降っていて遊びに行けないのでふさぎ込んでいたのですが、
今朝ようやく日が照ったので喜んで外に出て行ったんです・・・それが、戻ってこなくて・・・」
キルラ:今朝か。今は何時頃?
GM:お昼過ぎくらいです。普段は昼ごはんの時には戻ってくるそうです。
カクオウ:えーお昼に帰らないってくらいで〜?
クロイツ:そういうこと言わない!(笑)
GM:何分小さい村なのでそう行く所も多くないし、誰に聞いても見ていないというのでは
流石に心配なのでしょう。
キルラ:ふむふむ…
ヤマーリン:「では、この村の中にはいなかった、ということですか?」
GM:「そうです。」
ヤマーリン:じゃあ俺らでもう一回、手分けして探そうぜ!
アティオ:ふむ…たまにはまともなことを言うじゃないか。
クロイツ:ヤマーリンが…珍しく冷静だ!!(驚いている)
ヤマーリン:何言ってんだよ!!オレはいつも・・・冷静、さ(しどろもどろ)。
カクオウ:「その子供さんがよく遊びに行く所はどこですか?」
GM:「ええ、近くに小川が流れているので、その辺りによく行っていたと思います。」
娘さんの名前はアイリスちゃんといいます。
ヤマーリン:アイリス・・・いい名前だ・・・(うっとりしている)
GM:外見は・・・えーと赤いリボンつけた2テールで黒い瞳で茶色い髪です(適当)。
キルラ:奥さんの名前は?
GM:じゃあリリィで。
カクオウ:ちなみに、人間ですよね?
GM:人間です。
カクオウ:娘さんも人間ですよね?娘のように可愛がっている子犬とかじゃないですよね?
一同:(笑)
GM:そういうオチはつけてませんので!(笑)
ヤマーリン:「よし!探しに行ってきま〜す!!」がちゃり。(扉を開けて出て行った)
GM:え、一人で行くの!?
ヤマーリン:うん。知らねえよお前らなんか!!
GM:相変わらず仲悪いなあ・・・(苦笑)
クロイツ:じゃあヤマーリンはほっといて、手分けして探そうか。
アティオは・・・西のほうをお願い。
アティオ:分かった。
クロイツ:キルラは北のほう、カクオウさんは南の方お願いします。
GM:結局全員バラバラに動くのね。
キルラ:娘さんが村の外に出てっちゃった可能性は無いの?
GM:「それは・・・多分無いと思います。」リリィさんは一通り事情を話し終えるとその場に
崩れ落ちてしくしく泣き始める。
クロイツ:根本的な原因を解決してあげない限り、落ち着けっていってもダメだろうな・・・
とりあえず村の周辺から順番に探してみよう。
GM:では別行動で探索しましょう。まずは一人で飛び出して行ったヤマーリンから!
ヤマーリン:(村人に)「すいませ〜ん!!とっても将来が楽しみな5歳の女の子知りませんかぁ!?」
GM:(何つー聞き方だ!!!)「ああ、リリィさんとこのアイリスちゃんのことかい?」
ヤマーリン:分かるのか!
GM:ええ、小さい村ですから騒ぎはすぐに伝わります。
「ここ数日の大雨で川が増水してるから、流されちまったじゃねえのかなあ。可哀想だねえ。」
キルラPL:こいつらもう死んだと決め付けてるのか。
ヤマーリン:「馬鹿言うんじゃねえよ!希望を捨てるな!」
GM:「母親も気の毒にねえ、あの時分の可愛い盛りの子供を・・・」
ヤマーリン:(遮って)「うるせえ!オレが見つけると言ったら見つけるんだあぁ!!」
GM:おおタンカきった(笑)
ヤマーリン:アイリスちゃんどこ〜アイリスちゃ〜ん・・・13年後結婚しようぜ〜・・・・・・
GM:ちなみにここは小さい村ですんで、すぐ外の街道なんかに突き当たってしまうわけですが。
ヤマーリン:じゃあまた聞き込みする。「すいませんがこの辺で、悪徳商人みたいなヤツらを
見ないかい?」
GM:「あ、悪徳商人ん??」
ヤマーリン:「そう、いかにも5歳の女の子をさらいそうな。」
GM:(そういう読みか・・・)「いや、ここにはそんな奴はいないが・・・まあ外から大勢の人間が
来るからなあ。」
ヤマーリン:「最近来た奴で、いかにもって見た目の奴はいなかったかい?」
GM:「ははは、そんな見るだけで犯罪者だなんて奴は捕まっちまうよ!」
クロイツPL:(村人)「最近の雨のせいで、行商人もあまり来なかったよな?」
GM:(勝手に村人Bやってるし!)「ああ、そうだなあ。」
アティオPL:(村人C)「このところは大雨じゃったからのう・・・・」
カクオウPL:(D)「畑の作物も被害を受けて困ったもんじゃあ・・・」
GM:ちょっと便乗しすぎですよっ!?(笑)
ヤマーリン:怪しいヤツはいないか・・・こういう時は振り出しに戻った方がいいんだよな!
よし!戻ろう!
GM:ヤマーリンは最初の宿場に戻ってきた。
キルラ:これでアイリスが酒場にいたら笑えるよな・・・
クロイツ:シナリオ終了(笑)
GM:そんな結末だったらあとの時間どうすんだよ!!まだ何の佳境も迎えてないだろ!
キルラ:酒に酔ったアイリスを鎮めるのに3時間くらいかかる!!
一同:(笑)
02に続く・・・