アティオ:「分かりました、受けましょう。」
GM:「本当ですか、いやあ良かった。」
ヤマーリン:いいんじゃねーのー?あーあーがんばろーねー。
GM:急にやる気を無くしたな…。目的地はアルクという町。
馬車はすぐ準備できるけど、早速向かってもらうんで良いのかな?
カクオウ:いえ、情報収集させて下さい!
GM:あ、本当?オッケーです。では誰がどの方面で調べるのかGMに報告して下さい。
カクオウ:じゃあ私はマーファ神殿に行って、巡礼者の方々からそっちの地方の情報を集めます。
キルラ:オレはシーフギルドだな。
アティオ:情報収集と言ったらやはり酒場だ。オレは酒場に行こうか。
クロイツ・ヤマーリンは特につてが無いのでアティオと一緒に酒場に行くことにします。
GM:さて、みんなが持ち帰った情報を総合するとこんな感じ。アルクという町は先ほど
依頼人からも聞いていた通り、銀の細工で有名です。それこそ武器防具から女性用
のアクセサリーまで様々のものを扱う職人がいます。そして、近々そこで大きな
祭りが催されることを聞きます。
一同:祭り?
GM:ええ、かなり大きな祭りの様で町の財源としての重要な役目を担っています。
しかし、最近その地域にはどうもモンスターが棲みついてしまっていると言う
噂を耳にします。
アティオ:(関心ありげに)ほう。
GM:どうやら、そのモンスターの出現のせいで祭りの準備は滞ってしまっているようです。
ヤマーリン:そりゃいかんな!折角の祭りだよ!女の子もいっぱい集まるんだからさー。
そのモンスターは退治しないとな。
カクオウ:モンスター?どんなやつですか?
GM:話に聞くと、大きさは人間とそんなに変わらないが、醜い顔をした怪物だそうです。
カクオウ:集団で現れるんですか?
GM:そうみたいですね。セージ能力を持っている人は知力で判定してみて下さい。
キルラ:オレの出番だ!(コロコロ…ダイスを振る)13!
カクオウ:12。
GM:ではすぐに分かりますね。2人はこれは大変有名なモンスター“ゴブリン”に
間違い無いな、と思います。
ヤマーリン:じゃあ楽勝だな!
アティオ:「そのモンスターが現れ始めたのはいつごろなんだ?」
GM:まあ一週間かそのくらいだと思われます。
ヤマーリン:早いうちにオレのバスタードソードの錆にしてやろうぜ!
GM:そして…達成値が高かったのはキルラか。
キルラ:?
GM:キルラは、家畜や民家を襲ったりするのは分かるけど、祭りの邪魔をする理由は何だろう、
と疑問に思いました。
キルラ:そうなんだ。何者かが扇動してる・・・って可能性があるのかな?
GM:それは否定できないね。
アティオ:お祭りそのものに原因があるのかもしれないぞ?
キルラ:ゴブリンと人間って、コミュニケーションをとったりも出来るの?
GM:うん、一応ゴブリン語っていう言語はあるから不可能ではない。
ただし連中は知能が低いからね。「腹が減ったゴブ!メシ寄越せゴブ!」
とかそんなんなっちゃうんじゃないか?(笑)
カクオウ:なるほど、その町に向かってゴブリン退治の依頼を受ければ更に儲かるな!
キルラ:お、いいですねえ♪
アティオ:金か!(嬉しそう)
GM:みんなお金欲しいのね(笑)では、馬車で移動していくと……夜ごろ目的の町の手前の
宿泊施設に着きます。今晩は皆さん武器の手入れなどしていたということで、翌朝です。
皆さん何時くらいから行動を始めますか?
ヤマーリン:オレはまだ眠い・・・グオー・・・グオー・・・
アティオ:オレは早く起きる。
クロイツ:僕は朝のお祈りがありますね。“ラック”唱えておきます。
GM:それは大事だね。
チャ=ザ神官固有の特殊神聖魔法“ラック”は、その日眠りにつくまでの間術者が行う成功ロール
を一度だけ、失敗しても成功に変えられるという大変便利な魔法。受動的なものならば大抵使える
ので、生死判定などの重要な判定のときに良く用いられます。
うまく使えばシナリオを進める上でとても有利に働くものです。
ヤマーリン:グオー・・・グオー・・・
キルラ:よーし早速出かけよう!
ヤマーリン:グオー・・・グオー・・・
GM:・・・ヤマーリンが起きませんね。
クロイツ:・・・こいつはほっといていいんじゃない?
カクオウ:馬車の後ろに紐で括りつけておこうか?(笑)
クロイツ:なるほど馬に引きずってもらえば起きますね!(笑)
アティオ:・・・私が起こしに行って来よう。
GM:アティオさんが優しい(笑)
アティオ:おい、ヤマーリン。そろそろ出かけるぞ。
ヤマーリン:(すごい寝ぼけ声で)んん・・・おお・・・そ、そうか…
GM:いや芸が細かすぎだから(笑)さて、どこに向かいますか?
アティオ:よし、まずは祭りの現場となる所に行ってみよう。
クロイツ:いや、オレはまず冒険者の店に行って情報を集めたい。
キルラ:盗賊ギルドがあるなら挨拶したい。
ヤマーリン:オレは踊り子を見に行きたいなあ。
GM:(踊り子は置いといて)みんな別行動するつもりなの?
クロイツ:意見がバラバラだなあ(苦笑)
GM:じゃあ順番に処理していくよー。冒険者の店に向かった人から。
・・・というか、あまり大きな都市ではないので普通の酒場だね。
クロイツ:「最近この辺りでゴブリンが暴れているようですけれども・・・」
GM:(酒場の店員)「はい、その通りです。」
カクオウ:「退治に関する依頼は来てないんですか?」
GM:「ええ、それでしたら町長に直接話を付けに行けばいいと思います。」
カクオウ:「ところで、ジンさんという方の使いで行商人が来ているんじゃないかと思うんですが・・・」
GM:「あ、はい。それでしたらこちらにいらっしゃいますよ。」と言ってカウンターを指差す。
クロイツ&カクオウ:いるのか!?
GM:「ええ、あちらのアラクさんと言う方のことだと思います。」
クロイツ:何だ無事だったんですね・・・(死んでいるとでも思っていたらしい)話を聞いてみる。
GM:まあこんな状況で行商は進まないし、手ぶらで帰るわけにもいかないってんで
ヤケになって酒をあおってたらしい(笑)
クロイツ:じゃあジンさんから依頼を受けた旨を伝えておこう。
「いやあ、ご無事で良かったですー。(わざとらしく)」
GM:「事件が一段落したらまた仕事が出来ます。よろしくお願いします。」
クロイツ:じゃあ町長のところに行きましょう。
GM:じゃあここで画面切り替えて盗賊ギルド行った人。
キルラ:オレか。「新人シーフのキルラです☆みんなよろしくな!」
GM:またえらいフレンドリーな挨拶だな(笑)「とっとと金が納められる様に頑張れよー。」
キルラ:「さて、仕事の話だ。ここら辺に最近迷子の行商人とか来てないか?」
GM:迷子って(笑)「さあなー、行商人なんかいくらでも出入りしてるからな。」
ここは職人の町ですからね。
キルラ:マジか〜。
GM:「人探しなら地道に酒場でも回ってみたらどうだ?」
キルラ:「そうだな、じゃあ酒場に行ってみるよ。さんきゅー。」
GM:さて、残ったヤマーリンはどこ行くんだっけ?
ヤマーリン:オレ的にはゴブリンが町の女の子を襲ったりしてないか心配なんだよな〜。
GM:なるほどね。それじゃあ町中を女の子を探して歩き回ってるってとこかな。
ヤマーリン:おっけー。
GM:アティオは祭りの会場を探すんだったよね?それじゃあすぐ分かるんだけど町の中央の広場
でやぐらを組んでいるのが見つけられる。そして偶然ぶらぶらしていたヤマーリンと
出くわします(笑)
偶然・・・それはあらゆる状況でGMに必然的利点をもたらす神の所業・・・というのは冗談で、
初心者PTをまとめるのにあまり行動的な制限をしたくない為にまあちょっと苦しい手段を
使いました。
今回は初セッションということでこういうせこい手をいつもより多めに使っています。
悪しからず。
アティオ:「お前はいったい何をしているんだ、こんな所で?」
ヤマーリン:「だってよう、ゴブリンってすごいエロそうじゃん。
女の子が襲われたらどうすんだよー。」
アティオ:そんなことしか考えてないのかお前は!(笑)
GM:さて、楽しいおしゃべりをしている間に広場の様子を大体説明しておこう。
先ほども言った様に中央にやぐらが組まれていて、その下に大きな太鼓が設置されている。
どうやら本番ではこの太鼓をやぐらの上に載せて叩くんだろう。
・・・なーんて見ていると騒ぎが起こりだします!
ヤマーリン&アティオ:!?
GM:女の子がキャーキャー騒いで逃げ出したり男の人が倒れたり大変そうな感じです。
ヤマーリン:(急に取り乱して)「うわー大変だー!!やぐらがー!!!」
カクオウPL:やぐら!?倒れるのか!?(汗)
GM:突如現れた怪物はやぐらを壊しつつゴブゴブ騒いでいます。
一同:ぶぃー!!フゴー!!(など、PL一同思い思いのゴブリン語を口々に叫びだす)
ヤマーリン:(拳を握り締め)ぶっ殺す!!
クロイツPL:ごぶーごぶごぶー!!(よほど気に入ったと見え、一人だけなお奇声をあげている)
GM:(無視して)敵は三体だ。と、いうとこで戦闘開始!!
さて、いきなりパーティーメンバー大半を欠いての戦闘だ!?
どうなるヤマーリンズ!!?